生活保護問題対策全国会議

        市民の力で貧困を絶つ!

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事件の経過(新聞報道・検証委員会のまとめ)

 

 
52歳、自分の持ち家に居住、アルコール性肝障害、糖尿病、高血圧、姉と妹がいるが妹は居所不明(三崎課長7/20検証委説明)

2006/10頃
長期療養のためタクシー運転手の仕事を辞める (三崎課長7/20検証委説明)

2006/12/ 6
姉とともに生活保護の相談に訪れる (三崎課長7/20検証委説明)

2006/12/ 7
面接主査がすぐさま家庭訪問してライフライン等の状況から窮迫状況であると判断し、その日のうちに生活保護の申請の指導をした (三崎課長7/20検証委説明)
 
2006/12/ 7
小倉北福祉事務所に生活保護を申請 (各紙7/12)
自宅は電気、ガス、水道が止められていた (読売7/12朝)

 

2006/12/26

保護開始決定。開始時、電気については緊急対応で1万円を貸付け滞納分を支払い通電していた。水道は滞納で止められ、ガスは止まっていて卓上コンロを使用していた。

検診結果は「就労可」(7/12付保護課資料)

アルコール性肝障害は重労働可、糖尿病、高血圧は軽労働可(三崎課長7/20検証委説明)

2006/12/26
12/7に遡って生活保護開始 (各紙7/12)
「働けるが、手持金がなく、生活も窮迫している」との判断 (朝日7/11夕)

 
2007/1/16  訪問(就労指導)

検診結果を受けて嘱託医協議を行ったところ、「就労可」となったため仕事を見つけて自立するよう指導」(7/12付保護課資料)

 

2007/1/18  来所

再度処遇方針を説明した上で、今後は求職活動状況届書を毎月提出するよう指導した(7/12付保護課資料)

 

2007/1/20  通院 (三崎課長7/20検証委説明)

 

2007/1/22  通院 (三崎課長7/20検証委説明)

 

2007/1/30  通院 (三崎課長7/20検証委説明)

 

2007/2/4    通院 (三崎課長7/20検証委説明)


2007/2/23  病状調査

飲酒をせず服薬を続ければ病状は改善していくとのこと→「普通就労可」(7/12付保護課資料)

 

2007/2/23  訪問調査

「普通就労可」となったことを受けてより一層の求職活動を行うように指導(7/12付保護課資料)

 

2007/2/26  通院 (三崎課長7/20検証委説明)

 

2007/3/19  訪問するが不在 (三崎課長7/20検証委説明)

 

2007/3/23  訪問するが不在 (三崎課長7/20検証委説明)

 

2007/3/29  来所

通院をしながらでも求職活動を続けるよう指導(7/12付保護課資料)

 

2007/4/2 来所

「自立して頑張る」との申し出があり、4月10日付けで保護辞退するとの辞退届けが出された(7/12付保護課資料)

辞退届けを受け取る際に、どういった仕事に就くめどがあるのかケース記録には記載がない。自立のめどについては確認していない(三崎課長7/20検証委説明)

通院していなかったので通院するようにということで4/3付けの医療券を交付した。しかし結局3月4月は通院していなかった ( 三崎課長7/20検証委説明)

 

2007/4/10

保護廃止。2007/4/2に出された辞退届けをもって生活保護を廃止した(7/12付保護課資料)

日割り計算せず法80条で返還免除した ( 三崎課長7/20検証委説明)

廃止時、電気は通っていた。水道・ガスはとまっていた ( 三崎課長7/20検証委説明)

2007/ 4/10
日記「働けないのに働けと言われた。」 (朝日7/12夕)

2007 6/ 5
日記「おにぎり食べたい。」 (朝日7/11夕)
やせ細り、「肝硬変になり、内臓にも潰瘍が見つかってつらい」と周辺の住民に話す (朝日7/11夕)
「寝たきりで、見るからにやせこけて土色の顔をして、食べるものもない様子だった」「道端の草を食べて飢えをしのいでいた」 (赤旗7/12)
自宅近くに生えている野びるなど食用の草なども食べていたという (読売7/12朝)

2007/ 7/10
男性宅の異変に気づいた住民らから小倉北福祉事務所を通じて小倉北署に通報があり、署員が部屋の中で一部ミイラ化した遺体を発見 (朝日7/11夕)
自宅には電気、水道、ガスが通っていなかった (朝日7/12朝)

 

日時不詳

市が葬祭扶助(20万円弱)で葬儀を行った。その部分で、遺留の金品は市が保管している。遺留品としては、日記、通帳、携帯電話等があった ( 三崎課長7/20検証委説明)
遺骨は保護課から市内の霊園に一時預かりをお願いすることになっているそうだ(地域福祉部長7/20検証委説明)

 


2007/ 7/11
市幹部ら記者会見

「(辞退届は)男性が自主的に出した」三崎利彦・市保護課課長「男性の体の調子は良くなっており、タクシー運転手という技能もあった。本人の『自立する』という意思表示があって自立がうまくいったモデルケース」「生活保護制度を活用して短期間のうちに自立できたモデルケースだった」男性が自立するための仕事や収入源があるかどうかなどについては確認していなかった。 (朝日7/12朝)

「男性が働けると判断した。生活保護の廃止は適切だった。廃止後のことは把握していない。」 (西日本7/12朝)

三崎利彦課長「働けるのであれば就労を指導するのは当然。無理強いはしておらず誤った措置はなかった。『困ったことがあれば来訪を』と伝えていたので、日記の記述は意外だった。」三崎利彦課長「対応は適切だった。亡くなったのは残念だが、市の保護行政とは直接関係はない」 (読売7/12朝)

小倉北区役所菊本誓参事「亡くなった男性の生活保護の打切は本人の納得に基づくもので、行政上の問題があったとは考えていない。」 (赤旗7/12)

小林正己市地域福祉部長「(広島高裁)判決は知らず、『自立のめどがあるかどうか客観的に判断する』という運用はしていなかった。生活保護法の趣旨にもとるような運用は改めないといけない。だが、今回の件では男性の自発的な意思に基づいて廃止を決定した。」 (朝日7/14朝)

2007/ 7/13
全大阪生活と健康を守る会連合会「北九州市の人権無視の生活保護行政に抗議する」
NPO法人自立生活サポートセンター・もやい「北九州市餓死事件に対する緊急声明」
日本共産党北九州市会議員団「小倉北区で発生した孤独死事件での申し入れ」
日本弁護士連合会「会長談話(北九州市小倉北区の餓死事件について)」